学会の急性鼻副鼻腔炎治療アルゴリズム



・研究目的では、スコアを決めて細かく重症度分類するのもよいが、実際の臨床ではおおまかに軽症、中等症、重症と判定するだけで十分であろう。



・軽症であっても、医療機関を受診した以上、確実に早く治すために抗菌薬は投与すべきであると考える。
・サワシリンは肺炎球菌やインフルエンザ菌の半数が耐性化していると言われている。なぜ、半数に効かないとわかっている抗菌薬をファーストチョイスにするのか、サワシリンを投与すれば、感受性菌は死滅して、耐性菌だけが残って、耐性化率が上がるだけではないか。
・サワシリン倍量にしても、単にMICが1管高い菌に有効になるだけである。それよりも有効な他剤に変更すべきである。
・サワシリン無効例にいきなり、メイアクト、フロモックス倍量投与するのはいかがでしょうか。常用量でも十分効果あるし、倍量投与してもそれほど変わらないのではないか。トミロンはあまり効果ないような印象がある。



・メイアクト、フロモックス倍量にしても、単にMICが1管高い菌に有効になるだけであリ、あまり意味がない。



・肺炎球菌ならば、オラペネムの効果が高いかもしれない。
・小児に上顎洞洗浄を行うのは至難の業でしょう。

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